過去編②|成功体験に溺れて、いちばん大切なことを忘れていた頃

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フルベットという選択 ― 大学を辞めた理由

過去編①で、小さな成功体験と仕事の楽しさに気づかされたわたしは、
一方で大学生活に対しては、正直まったく面白さを感じられずにいました。

「今、ここに時間を使う意味はあるのか?」

そう考え始めると答えは早く、
わたしは大学に早々に見切りをつけ、
当時取り組んでいた仕事にフルベットすることを決め、大学を退学します。


衝動的な行動は、最大の短所であり最大の武器

兎に角、思い立ったら吉日。
衝動を抑えることができず、後先も考えず行動してしまう。
今ではこの性格を、わたしは自分の長所だと言えます。

もちろん、この性格のせいで失敗したことの方が圧倒的に多いです。
当時を振り返れば、その都度深い後悔に苛まれていました。

それでも長所だと思える理由は一つ。
後先考えず行動したことで得た経験が、
何にも代えがたい「今の自分の糧」になっているからです。


失敗も成功も、思考しなければただの出来事

ここで大事にしている考え方があります。
それは、失敗を失敗で終わらせないこと。
そして、成功も成功したで終わらせないこと。

そもそも失敗とは、自分が失敗だと認めなければ失敗にはならない。
うまくいくまで努力を続ければいい、
これが当時から変わらないわたしの考え方です。

もちろん、
先が見えず諦めてしまったり、
外的要因や資金ショートによって止めざるを得ないこともあります。

結果だけ見ればマイナスに映るかもしれません。
それでも、その過程で必死に考え、努力していれば、
その経験は必ず「財産」として残り、将来の自分を助けてくれます。

一方で、うまくいった時こそ立ち止まって考える癖をつける。
これがなかなか難しく、当時のわたしは完全にできていませんでした。

人は本質的に惰性の生き物で、楽をしたい存在です。
小さな成功に安心すると、思わぬ落とし穴に簡単にはまってしまう。

だからこそ、
なぜ成功できたのかを分析し、
汎用性のある形に落とし込み、
さらに良い形へ昇華させるために考え続ける。

最低でもこの工程がなければ、
成功は長く続かないと今は思っています。


現場での再現性と、膨らみ始めた自信

話は戻りますが、大学を辞めてすぐに、
アルバイト先だった飲食店へ就職しました。

役職は販売促進部の主任。
新しく立ち上げられた部署でした。

ここでわたしは、過去編①で得た成功法を系列店にも展開し、
スタッフの増員、集客の改善を行い、売上貢献を果たしていきます。

結果として、
4店舗の売上を大幅に伸ばすことに成功しました。

この時点では、まだ大きな失敗を経験していません。


成功体験だけを武器に、外に出始めた頃

やがて、わたしが現場で稼働しなくても、
指示を出すだけで回る環境が整い始めます。

すぐに調子に乗るわたしは、
自社だけでなく、売上や集客に困っているほかの飲食店にも
アプローチを始めました。

いわゆる、外部コンサルのような立ち位置です。

ただ、この頃のわたしは、
原価率、人件費、FLといった基本的な概念もほとんど理解しておらず、
自分の小さな成功体験だけを根拠に、
飲食業界のプロたちに営業をかけていました。


社会人一年目で叩き込まれた、当たり前のルール

自社での功績が評価されたこともあり、
外部の飲食店ともすぐに数社と契約を結ぶことができました。

しかし、ここで考えなしに動き回ったツケが一気に回ってきます。

まず一つ目は、
自社に報告・相談もせず、外部でクライアントを取っていたこと。
要するに、副業は禁止ということと、
自分が創り上げたシステムとはいえ、
そのソースを自社以外に役立てるという言語道断っぷり。

当時のわたしは、
そんな誰にでも分かる常識すら持ち合わせておらず、
話は社長の耳にも入り、大目玉を喰らいました。

結果として、三か月の給料減額。
ただし、すでに契約し実働していたこともあり、
「契約店を増やさないこと」
「自店舗の売上を下げないこと」
この条件付きで、数社に限り副業を許される形となりました。

ここで初めて、
社会人としての報・連・相の大切さを身をもって学びます。

二つ目の失敗は、
お客様とクライアント、双方からのクレームでした。

お客様からは
「思っていたお店と違った」

お店側からは
「きちんとお店の内容を伝えたうえで送客してほしい」

いつの間にか、
わたしは数字だけを追いかけ、
お店にとって最も大切なお客様の満足度を無視していました。

メニュー、雰囲気、価格帯、
さらにはスタッフさんの接客に至るまで、
すべてを理解したうえで、お店の看板を背負って集客する。

その覚悟と責任が、当時のわたしには欠けていたのです。

この失敗を通じて、改めて学びました。
お金に執着するのではなく、関わる人全員に喜んでもらえる仕事をすること。
その結果として、報酬が後からついてくる。

この流れがないビジネスは、
どこか気持ち悪い。
そんな感覚を、ここで思い出しました。


ここから約一年間、
わたしはこのペースで仕事を続けていくことになります。

次回は、この次のフェーズについて書いていこうと思います。

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